古くから伝わる本来の製法で造られた”本みりん”。
その違いは「味」だけでなく、「香」「艶」「色」「形」にまで表れます。
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一、あまみ
砂糖などでは得られない「上品な甘味」がつきます。
本みりんの甘味の主成分「ブドウ糖」は、砂糖に比べると後味がよく、さっぱりとした上品な甘さを持っています。また、砂糖の糖分がショ糖だけなのに対して、本みりんに含まれるのは、ブドウ糖をはじめとする9種類以上。ですから、さっぱりとしているだけではなく、コクとまるみがあって深い味わいの甘みになるのです。
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二、てり・つや
お料理においしそうな「てり・つや」をつけます。
糖が、素材の表面に被膜をつくり、水分やおいしさを保ちます。
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三、うまみ
「コクのある旨味」が、材料によくしみこみます。
本みりんに含まれるアルコールは、食材への味の浸透を早め、均一に仕上げる効果をもたらします。また、旨み成分を素材に閉じこめます。
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四、いろ
美しい「焼き色」に仕上がります。
糖とアミノ酸が加熱されることで、きれいな焼き色に仕上がります。
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五、かたち
材料をひきしめ、煮くずれを防ぎます。
アルコールが、煮くずれの原因となるペクチンを溶けにくくして、煮くずれを防ぎます。
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六、においけし
魚などの生臭さを消します。
アルコールが生臭みを取り除きます。加熱することによって、本みりんのよい香りがさらに高まり、マスキングします。
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七、かおり
よい香りの成分が、材料の持ち味を引き立てます。
熟成や調理の加熱によって甘い香り成分が生み出される本みりん。加熱によりさらに、香ばしくよい香りが生まれます。
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八、あいしょう
昔ながらの醸造調味料としっくり合い、互いのよさを高めます。
天然醸造の本みりんは、味噌、醤油、酢など昔ながらの醸造調味料と相性がぴったり。液体なので、混ざりやすく味ムラができにくいのも特徴です。
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九、あじ
化学調味料の味を、自然な味に和らげます。
本みりんは、おだやかな甘味成分であるブドウ糖が主成分です。 塩辛さや酢の酸味、化学調味料のくせを和らげ料理の味をまろやかにします。