コシヒカリでつくる本みりんは、
お米の可能性や、僕の視野も広げてくれた。
有限会社たけもと農場
代表取締役
竹本彰吾 様
「土づくり」を大切に考え、石川県能美市で代々お米を育ててきた、たけもと農場。代表取締役の竹本彰吾様は、国内では珍しいイタリア米の栽培、農機メーカーとの研究開発協力などに取り組むほか、全国農業青年クラブ連絡協議会の会長も務めています。オリジナル本みりんを作った理由や展望についてお話を伺いました。
受け継いだのは
“田んぼ”や“お米づくり”
だけじゃない。
うちは先祖代々続くお米の生産農家で、僕は十代目ですが「同じようにお米づくりを続ければいい」という考えは初めから持っていませんでした。祖父や両親の挑戦する背中を見て育ったからです。
祖父の竹本平一は面積あたりの収穫量を多くすることができ、朝日新聞主催の農業賞「米作日本一」にも選ばれました。ただ、戦争から戻って就農した頃は土に栄養がなくなっており、収穫量はむしろ町内でも最低レベルだったと聞いています。当時はお米作りの技術や手法も今ほど進んでおらず資料も少なかったので、祖父は試験場や公共機関に出向いて情報をもらい、試行錯誤しながら田んぼづくりをした努力の人でした。
祖父が大切に育んできた田んぼを父が受け継いだ後、家族経営ではありましたが世間より少し早いタイミングで法人化しました。また、販売にも力を入れ始め、販売先として農協だけではなく米穀店にも卸すなど、様々な挑戦をしています。祖父や両親が挑戦し続けたことで今があると感じていたので、自分も“チャレンジ精神”を大事にしたいという想いが自然と芽生えました。
会社のロゴマークやオリジナル本みりんのラベルに取り入れた日の出のようなイメージは、田んぼとともに受け継いだ“開拓の精神”をデザイナーさんに表現していただいたものです。
オリジナル本みりんを通して広がった、
新しい世界。
僕が就農してからは個人向けにお米の通販も始めて、おかげさまで年間予約をリピートしてくださる方も増えてきました。うちのお米を気に入ってくださるお客様へこれまでも野菜を育ててプレゼントしていましたが、もっと何か出来ないかと悩んでいた時に九重味淋と出会いました。
まず、本みりんがもち米ではなくコシヒカリから作れる点に驚き、商品のインパクトが強いと感じたのを覚えています。それと、お米の加工品を作るということ自体が頭になかったので、目が覚めるような思いでした。本みりんに限らず、お酒やお酢だってお米から作られています。うちのお米を別の形に加工して楽しんでもらう方法もあるのだと、お米の持つ可能性に気づいて視野が広がりました。
九重味淋のオリジナル本みりんは、ロット数が少ない点も大きな魅力です。他社のサービスだと最小ロットが1,000本からというところもある中で、この数量なら試しやすいと思い、すぐに注文を決めました。
原料生産者の顔が見えて
安心感がある調味料。
オリジナル本みりんの原料として、うちが育てる10種類のお米から慣行栽培のコシヒカリを選んだのは理由があります。コシヒカリは無農薬栽培もしているため、お客様の反響を見ながらいずれは有機JAS認証米の本みりんにも挑戦したいと考えたからです。
実際にお客様や友人知人へ渡してみたところ、うちにとっての加工品第一号だったこともあって「新しいことを始めたんだね」と反響がありました。中には僕と同じように「コシヒカリで本みりんが作れるんだね!」とおっしゃる方もいて、いいコミュニケーションツールにもなっています。
また、うちのお米を買ってくださる個人のお客様は、生産農家と直接つながっていることに価値を感じる方も多く、「調味料も原料生産者の顔が見えるのは、安心感があっていいね」というお言葉もいただきました。九重味淋の方から本みりんは砂糖のかわりに洋菓子やパンに使うこともあると聞き、想像以上のポテンシャルも感じているところです。
本みりんが、
たけもと農場を知るきっかけになれば嬉しい。
現時点ではお米を買ってくださるお客様へオリジナル本みりんをプレゼントしていますが、今後は販売も視野に入れており、今は本みりんの販売に必要な酒類販売免許の取得に向けて準備中です。
また、九重味淋の商品ではありませんが、最近うちの加工品第二号としてイタリア米を使ったグラノーラもできました。
将来的にはお酒やお酢づくりにも挑戦してみたいと考えています。
お米以外の商品を増やす目的は、お客様にプラスαの品揃えを提供したいということと、お客様との接点を増やす狙いもあります。
今後、本みりんの販売をしていけば、きっと本みりんを通してたけもと農場を知るお客様も出てくるでしょう。本みりんや他のアイテムが、うちと繋がるきっかけになってくれることを期待しています。
僕が会長を務める全国農業青年クラブ連絡協議会にも、農家でありながら販売も行うなど積極的に活動する若手メンバーが集まっており、毎年開催する全国大会を通して日本の農業が持つ課題に取り組んでいます。
全国の仲間と切磋琢磨しながら、僕自身これからも挑戦し続けて、受け継いだものを次に繋げたい。オリジナル本みりんも挑戦のひとつで、ここから未来が広がってくれたらと思っています。
『有限会社 たけもと農場』様
土づくりを大切に考えて特別栽培や有機JAS認証栽培も行うほか、企業との協同プロジェクト、全国の農家とつながり技術振興にも取り組まれています。
〒923-1113 石川県能美市牛島ロ175
ホームページ http://www.okomelove.com/